1907年、H.V.Wilsonはバラバラにした海綿の細胞が再び集合し、さらに組織として再構築されることを観察しました。1955年には、TownesとHoltfreterが両生類の初期胚の異なる部分に由来する細胞をバラバラにして混ぜておくと、同じ組織由来の細胞同士が集合し、他と選別される現象を報告しました。
このような古典的実験から、細胞同士をばらばらに離してしまっても、適切な培養条件下では、元の組織様に回復させることができることが知られてきました。このような現象を、細胞の自己組織化と呼びます。
細胞はどのような機構によって、複雑な組織形成を可能にしているのでしょうか?私たちは、細胞接着、細胞骨格に関する分子機構を調べることで、細胞の自己組織化の不思議を研究しています。
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